フォト
無料ブログはココログ

« 熱中症と労働組合と「Twitter護民官」 | トップページ | 光市母子殺害事件の顛末について思うこと »

2011年12月 6日 (火)

リコールか?避難か?

 福島県は、東日本大震災被災者向けの「民間賃貸住宅借り上げ制度」を、全国の都道府県に対し、今月末で同制度の新規受け入れを打ち切るよう要請するための手続きに入り始めている。以下はその理由だそうだ。

 (1)災害救助法に基づく緊急措置で、恒常的な施策でない(2)避難先の自治体から「期限 について一定の目安が必要」と指摘があった(3)東京電力福島第1原発の「ステップ2」(冷温停止状態)が、政府の工程表通りに年内達成が見込まれる-(毎日新聞 2011年12月2日Web版より引用)

 ひどい仕打ちである。これにより自主避難の道が全く閉ざされたわけではないが、唯一と言っていい国の補助がある制度を、福島県だけの判断で打ち切り。震災直後から続く福島県政の迷走ぶり、ここに極まれりといった感である。

 そもそもあの3月、目の前で水素爆発と(限定的)核爆発が起こっているのに、県知事は一定期間の「屋内退避」すら指示しなかった。原発立地県の知事として最悪の対応である。その時点で知事としての資格が無いと言わざるを得ないが、リコール請求出来る時期でもなかったし、住民側もそれどころではなかっただろう。

 それにしても、放射性ヨウ素が大気中にウヨウヨしていた危険な時間帯には、「家に帰れ」と言わなかったくせに、今さら「家(県)から出るな」と言うのか。ご都合主義もいいかげんにして欲しい。

 更に要請文(案)で、東電のデタラメ工程表に記載されているに過ぎない「原子力ムラ用語」の「冷温停止(状態)」にも言及している。知事は県民向けに、原発と距離を置く姿勢を見せているようだが、東電と経産省、細野原発事故担当相が描く「夢のプログラム」をそのまま是認するのなら、ダブルスタンダードもいいところだ。

 「リコールか?避難か?」制度上は11月12日から、県知事のリコールを求める住民請求が可能になっている。時節柄、11月中に前記のスローガンを掲げ、子ども中心のデモを組織すれば(現実問題としては空間線量が深刻で、間違ってもそんな真似はさせられないが)かなりのインパクトを与え、辞職要求運動も良いスタートを切れただろう。

 しかし12月を迎えた現在、諸問題を抱えた現地の住民達は、身動きがとれなくなっている様に見受けられる。それも無理からぬだろう。事故発生から約9ヶ月、上からも下からも放射能に晒され続けるとは、県外の我々も想像つかなかった。県や知事がどれだけ憎くても、容易に運動を盛り上げられる状況には無いかもしれない。

 それと、知事を変えたからといって全ての問題が解決するわけでもない。だからと言って座していれば…。やはり、県民自身が大きなアクションを起こさなければ、やられっぱなしで「逃げる」ことさえ出来なくなる。知事解職要求はひとつの手段だ。

 大人の間だけでもいい「リコールか?避難か?リコールか?避難か?」季節外れの感は否めないが、合言葉にして欲しい。

« 熱中症と労働組合と「Twitter護民官」 | トップページ | 光市母子殺害事件の顛末について思うこと »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リコールか?避難か?:

« 熱中症と労働組合と「Twitter護民官」 | トップページ | 光市母子殺害事件の顛末について思うこと »